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ヤシの木をウイルスで駆除
日本経済新聞の日曜日版の中で「驚異のウイルスたち」という連載記事があります。新型コロナウイルスが世界で蔓延する中で、ウイルスとはどういうものなのか、未だに知られていないその謎や驚異について事例を挙げながら書かれています。今日14日はその4回目で「毒をもって毒を制す」という内容でココヤシの害虫について書かれていたのでご紹介します。
西太平洋のパラオで20世紀に入ってヤシの木が枯れ始めました。島に侵入したタイワンカブトムシという虫が、ヤシの木に入り込んで食い荒らしてしまうことが原因でした。1960年代に生物学者のレイチェル・カーソンが「沈黙の春」を発表し、自然環境や健康への関心が高まっていたこともあり、化学農薬を使う駆除は避けたいと考えられていたところ、活用したのがウイルスでした。
「ヌディウイルス」というウイルスに感染させたタイワンカブトムシの成虫を野外へ放ち、仲間の元へ運んで感染を広めました。このウイルスにまみれたフンを含む腐葉土を食べた幼虫などにウイルスがまん延し、数を減らすことができたそうです。
虫には感染するが人には感染しないウイルスも存在します。ウイルスはほぼ特定の生物を好んで感染するそうで、このような害虫の駆除や、癌などの病気との戦いにウイルスを利用する研究も行われているそうです。まさに「毒をもって毒を制す」ですね。
フィリピンでも数年前にオオツノカブトムシやココナツカイガラムシの大量発生で、ヤシの木が高域に渡って枯れる被害がありました。一部の地域では殺虫剤を散布して被害を抑えた地域もありましたが、ココウェルの製品を作ってくれている農園は有機認証を取得しているために殺虫剤を散布できず、被害が拡大したことがありました。その際はウイルスによる駆除は行われませんでしたが、今後さらに研究が進めば、フィリピンでも同じような方法で駆除ができるのかもしれません。
- 2022.09.24
- 17:33
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