なぜ体に良いのか?

2023/06/18



  • <ココナッツオイルの特性>

☆ 飽和脂肪酸が90%以上

オイルを構成する脂肪酸は炭素水素酸素から作られています。
その構造により「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分けることができ、大部分の植物油は「不飽和脂肪酸」に分類されます。

不飽和脂肪酸は一部水素の欠けている部分(二重結合)があります。
この二重結合部分は連結する力が弱いため壊れやすく、すぐに酸素と結びついてしまいます。
この結びついた状態を「オイルの酸化」と呼びます。(二重結合が多いほど酸化しやすいオイルと言えます。)

一方、ココナッツオイルの主成分であるラウリン酸などの飽和脂肪酸は炭素の周りに隙間なく水素が結びついています。
酸素の入り込む場所がありません。
そのため、ココナッツオイルは酸化に強いオイルなのです。

「飽和脂肪酸」と言うとラードや牛脂を連想される方も多くおられますが、ラードや牛脂に多く含まれる飽和脂肪酸は主にパルミチン酸という「長鎖脂肪酸」でできています。
ココナッツオイルに多く含まれるのは、ラウリン酸、カプリン酸、カプリル酸などの「中鎖脂肪酸」です。

飽和脂肪酸(ラウリン酸)ココナッツオイルの説明図


☆中鎖脂肪酸

ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸は炭素数が12以下で、一般的な植物油に含まれる炭素数が14以上の長鎖脂肪酸に比べて分子が短く、体内で消化吸収されるルートが異なります。

長鎖脂肪酸は体内でリンパ管・静脈を通って全身の脂肪組織・筋肉・肝臓に運ばれ、必要に応じてエネルギーとして使われ、余った分は貯蔵されることになります。この貯蔵され続けたものが「体脂肪」です。

一方、中鎖脂肪酸は消化吸収に消化酵素の助けを必要とせず、「門脈」を通って直接肝臓に運ばれます。そのため、長鎖脂肪酸に比べて消化吸収は4倍、代謝は10倍早く分解され、短時間でエネルギーに変換されます。

天然の植物油の中で、ココナッツオイルほど多くの中鎖脂肪酸を含む油は他にありません。